悪評系文献の人々

当記事から悪評系文献に対しての意見や感想を述べていきたいと思いますが、まず悪評系に分類している文献・人々と「悪評系文献」カテゴリーで取り扱う「2大文献」について説明いたします。

「悪評系」に分類している人々

当ブログで「悪評系」に分類している宮沢賢治の知己・賢治研究家は以下の人々です(50音順・敬称略)

小倉豊文儀府成一関徳弥高橋慶吾森荘已池

他にもいらっしゃいますが、私の手元にある資料の範囲でお名前を上げさせて頂きました。

この5名のうち実際に高瀬露さんに会ったことがある(交流の有無・真偽は別)のは関徳弥高橋慶吾・森荘已池の3人です。

関徳弥は賢治の親戚であり、妻は露さんの女学校時代の同級生です。

高橋慶吾は賢治のもとに出入りしていた若者の一人で、露さんとも花巻キリスト教会の縁で知り合いでした。彼は賢治没後に賢治のもとに集まっていた仲間たちとの座談会で露さんの話をしており、それが関連書籍に収録されたことで賢治愛好家たちに広まっていったのです。

森荘已池は岩手県出身の作家です。賢治とは独居自炊生活時代から交流を持っており、その経験をもとにした賢治の評伝を多数著している「賢治研究の重鎮」のような存在です。

「悪評系」に分類している書籍

先述の5名のうち、4名が賢治の評伝本・研究本を出しています。
露さんに関する記述がある、私の手元にある文献は以下の通りです(著者名50音順)

小倉豊文:「宮沢賢治「雨ニモマケズ手帳」研究」(筑摩書房:1996年)
儀府成一:「宮沢賢治 ●その愛と性」(芸術生活社:1973年)
関徳弥:「宮沢賢治素描」(「関登久也」名義・真日本社:1947年)
森荘已池:「宮沢賢治の肖像」(津軽書房:1974年)
 〃  :「ふれあいの人々 宮沢賢治」(熊谷印刷出版部:1988年)

これらのうち、賢治と露さんの「騒動」に関して「自分が実際に接した」風に記述しているのは儀府成一・関徳弥・森荘已池、記述量が多いのは儀府成一・森荘已池です。個人的に儀府・森両氏の文献は「悪評系2大文献」と呼んでいます。

この「悪評系文献」カテゴリーでは「悪評系2大文献」と個人的に呼んでいる儀府・森両氏の文献を主に取り上げ、意見や感想を述べていきます。

なお「悪評系2大文献」での以下の逸話に関しては別カテゴリーで改めて取り上げます。
・「露さんの頻繁な訪問」と「それを避ける賢治の様々な行動」
・「ライスカレー」事件
・「露さんが賢治を中傷して歩いた」という話

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