【資料】昭和2年6月9日付ハガキ

昭和2年6月9日に高瀬露が高橋慶吾に宛てて出した(とされる)ハガキの内容を引用しております。

高橋サン、ゴメンナサイ。宮沢先生ノ所カラオソクカヘリマシタ。ソレデ母ニ心配カケルト思ヒマシテ、オ寄リシナイデキマシタ。
先生ノ所デタクサン讃美歌ヲ歌ヒマシタ。クリームノ入ツタパントマツ赤ナリンゴモゴチソウニナリマシタ。カヘリハズツト送ツテ下サイマシタ。ベートベンノ曲ヲレコードデ聞カセテ下サルト仰言ツタノガ、モウ暗クナツタノデ早々カヘツテ来マシタ。
先生ハ「女一人デ来テハイケマセン」ト云ハレタノデガツカリシマシタ。私ハイイオ婆サンナノニ先生ニ信ジテイタダケナカツタヤウデ一寸マゴツキマシタ。アトハオ伺ヒ出来ナイデセウネ。デハゴキゲンヤウ。六月九日、T子。

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