「中傷行為」伝説について考える(5)

2.具体的に何を言ったのか分からない

儀府成一氏が「賢治に対するいろんないやがらせをしたというが、どのようなものだったのだろうか。」と疑問を持っているように、中傷の内容はどんなものかすらもはっきりと分かりません。
女性が男性を中傷する内容ですぐに考えられるものとしては、

  • 賢治にたぶらかされて金品をだまし取られた
  •     〃     夜遅くまで拘束された
  •     〃     貞操を損ないかけた(もしくは損なった)

……みたいな感じのものでしょう。
本当にこんなことを言いふらされては普通は悠然と構えていられません。いくら身に覚えがなくとも大慌てで火消しに回りたくなるはずです。約3年も放置したあげく、親族にのみ了解を求めに行くという行為がますます不自然に見えてきます。

それにこのようなことを言えば、当の高瀬露の評判も地に落ちてしまいます。

では、本当に「わざわざ騒ぐほどではない」と思えるほどもっと他愛のない内容だったのでしょうか。
例えば、高瀬露が高橋慶吾氏に宛てて出したハガキに書いてあるような、

「一人で来ちゃいけないって言われて、がっかりしたわ」
「私はもういいお婆さんなのに信じてもらえなくてちょっと戸惑ったわ」

……みたいな感じのものでしょうか。
それならば「悪口・中傷」というよりはただの「愚痴」で片付けることができ、わざわざあげつらう程度のものではなくなってしまいそうなのですが。

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